カーテンの奥からのびる黒く長い手

もうね、ホラーですよ。

それは今朝のこと。


いつものように朝6時くらいに目が覚めて、

そのまま起きてしまおうか、それとももう30分くらい二度寝しようかと

ベッドでごろごろしながら考えていたとき、部屋のすみで本が倒れるような音がした。


「あー、また本が倒れたなぁ」


実はこの部屋には本棚がない。でもその代わりに、本自身の重みで支えるタイプの

簡略式の本立てを使って、ローテーブルの上に本を置いてあるのだ。そして、この本立てだと

バランスがくずれて本が倒れることはよくあることなので、それ以上はあまり気にもかけなかった。


そして、数秒後。本を立ててあるところからは少し違う方向から

またカサコソと紙がすれるような音が…。。


何だか様子がおかしいなあと思って目を開けた次の瞬間、

ありえない光景に全身とり肌がたってしまった。



閉め切ってある遮光カーテンの奥、壁ぎわからのびる黒く長い手。


「呪呪呪 ぎゃああああっ!!! 呪呪呪」



その「手」は、窓際の机の上に置いてあった緑色の封筒を確かにつかんでいた。

日本語に「飛び起きる」という表現があるが、ホントウに飛び起きたのは人生で今日が初めてだろう。

あわててベッドの上に立ち上がった音に気づいたのか、その「手」はさっと消え、走り去る音。

はっとして、カーテンを開けた時にはすでに遅し。そこには普段どおりの朝の光景…。



たぶん、その後10分くらいはずっと心臓がどきどきしていたと思う。


「あれは何 なに ナンナンデスカァ??? ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿


見ず知らずの人間が自分の部屋に「手」を入れてきて、そこにあるものを持ち去ろうとしたんだから!

後で調べてみて実害はなかったものの、とにかく不気味というよりほかなし。

なにぶん裸眼だったもんで、どんな手だったかは不明。とにかく黒かったんだって!


少しだけ補足すると、うちは1階。

なのに、暑いなぁと思って、窓の鍵を空けたまま寝ていたのが直接の原因。油断してました…。

でもね、朝6時っていうともうとっくに明るいし、うちの部屋は人通りがわりとある道路に面してる。

空き巣まがいのことをするには、とてもとても条件はよろしくなかったと思うんだよね。

だから余計に不気味なわけでして…。


あの「手」にはしばらくうなされそうです。。・゚・(ノД`)・゚・。

皆さんも戸締まりにはくれぐれもご用心を。